サプリメントとは? その2
前回に引き続き、「サプリメント健康バイブル」(2008年刊)(小学館:NPO日本サプリメント協会著)の「はじめに」を引用します。
「また昨今は、食品の安全性を無視したさまざまな偽装行為が明るみに出ていますが、 サプリメントの業界でも、情報の嘘やごまかしが露呈したり、あるいは健康障害俎上に上り、人々 の視線は懐疑的になってきています。 サプリメントは、偽ブランドのバッグとは異なり、間違えると取り返しのつかないことにもなりかねず、小さな嘘が、大きな影響を及ぼします。まずは、こうした情報や知識のゆがみを、生活者の視点をもって変えていきたい。
そうした思いが、NPOを興す原動力となり、『サプリメント健康バイブル2002年版』の執筆から始まった活動は、今年で8年目を迎えます。この間、中立なスタンスに立った情報発信の大切さに共鳴する多方面の専門家の協力を得て、生活者が利用しやすい情報提供のあり方を試行錯誤してきました。
ただ、そうした中で浮かび上がってきた問題点が、2つあります。1つは、消費者心理をたくみに操る売り手発信の「健康情報」に、たやすく翻弄されてしまう消費行動があること。もう1つは、さらに厳しくなろうとする健康食品の法規制ゆえに、利用者の商品選択や適切な利用に必要な情報が伝達されにくいということ、です。
サプリメントを見極める
前者においては、誰が、誰のために、何の目的で出している情報なのかをよく見極めて、より高い情報リテラシーを備えることが要求されますが、要は、他人頼みではなく、自己責任の意識を持つことが肝要です。「効果がある」という他人の言葉より、自身の変化を五感で把握することの方がよほど確かです。 一方、 後者においては、成分情報や、適切な飲み方などの情報を、自分で収集しなければなりません。そのために中立な機関の情報を利用することが大切です」
自分を守るのはあくまで自分ということ。しっかり見極めて良いものを選びたいです。